パチスロブラックジャック

Voice of Graduates NEC中央研究所　バイオメトリクス研究所 劉 健全さん　Jianquan Liu 大学院 システム情報工学研究科 コンピュータサイエンス専攻　2012年３月修了 （中国・汕頭大学卒業） 学ぶたび、経験を積み重ねるたび、 見える世界はどんどん変わっていく。 　日本への「留学」は、思ってもみない進路でした。就職活動を終えた大学4年の秋、所属していた研究室にたまたま筑波大学から「いい学生はいないか」と声がかかったのです。当時すでに中国の大手IT企業から内定をもらっていましたが、それでも、今つかまなければ二度と来ないであろうチャンス。不安はありましたが、チャレンジすることを決意しました。 　筑波大学のいいところの一つは、周りにたくさん研究所があること。院生時代は、自分のスキルを生かし研究所でアルバイトをしながら学費や生活費を稼いでいました。博士号の取得後も、中国に戻ることはあまり考えませんでした。研究者になりたいという意識が強く、中国よりも日本の研究環境のほうに自分の将来の可能性を感じていましたから。実際に、今の職場は自分にとって最適な研究環境。学生時代に培った技術を生かしたマルチメディアデータベースという専門分野で存分に研究成果をあげられ、チャレンジに対するサポートも充実しています。産業界を通して社会貢献できている、という実感も原動力になっています。 　一方で、都内の大学で教壇に立ったり、市民会議のメンバーとして活動したり、5歳の息子の父として子育てに取り組んだり。複数の身分を持って活動することも、私にとっては大事なこと。仕事は楽しいけれど、それだけでは足りないんです。それは、自分が中国の農村の出身で、一生懸命勉強していろんな経験を積み重ねることで、見える世界がどんどん変わってきたこととも、関係している。世界が広がるたび、人生をもっと楽しみたい、という考え方に変わっていったから。仕事は人生を能動的に楽しむための方法の一つ。アカデミーとインダストリーを横断し両立できる多様性を持って生きていたいと、いつも思っています。 　夢は、研究者として世界中で名を残すこと。いつか自分の会社を持ちたいという気持ちもあります。日本はとても発達していて十分にいい環境だけれど、日本だけを見ていては勿体ない。外を見て初めて、見える世界があります。“Better than the best.”そんな考え方が、私は好きです。※掲載内容は2018年12月時点の情報です。